堤防釣りの魅力ってなんだろう?

 

もっとも身近な魚の宝庫

 

四海を海に囲まれた日本列島には、様々なフィールドがあり、多種多様な魚が暮らしている。エリアによって、季節によって、狙える魚は変わり、釣り人を飽きさせることはない。これほどまでに釣りに恵まれた国はないのかもしれない。
そんな中で、もっとも身近で、なおかつ魚種が豊富な釣り場が堤防だ。街中の護岸から島の漁港まで、人間生活が営まれるところに必ずあるといっても過言ではない。足場がフラットに整備されている場所がほとんどだから、釣りに慣れた人はもちろんのこと、ビギナーさんやカップル、子供と一緒のファミリーだって安心してアプローチできる。場所によっては車を横付けで竿を出せる極楽釣り場もあったりするのだ。

カゴ釣り仕掛けをぶん投げる。仕掛けの投入もスカッと気持ちいいものだ

 

居着きから回遊魚まで

 

堤防の基本構造は、海底の地面の上に基礎となる石を敷いて、その上にコンクリートの本体が乗っていることが多い。基礎の部分は捨て石とも呼ばれるが、大小様々な隙間があって、カサゴやキジハタなどの根魚を中心に魚のすみかになっている。それは堤防の継ぎ目も同様だ。
貝類やフジツボなどが付着する堤防の壁面も負けてはいない。それらがエサになるだけでなく、貝の間に潜むカニやゴカイを求めて、チヌやスズキ、メバルにグレなど様々な魚が集まってくるからだ。


ツマリカツカサとおぼしき魚。地域によって珍しい魚が釣れるのも堤防の魅力
水族館でよく見るカゴカキダイ

それだけではない。堤防に沿ってアジやサバ、イワシなどの群れが回ってくるし、それらをエサにする青物やタチウオ、アオリイカなども入ってくる。沖に目を転じれば、キスやカレイにコチのほか、マダイなんかも潜んでいるし、外洋に面した場所なら、尾長グレやイサギ、イシダイにイシガキダイなど磯の魚がターゲットに加わったりもする。


手軽に釣れて食べておいしいアジは堤防の定番だ
右へ左へ走り回るサバは引きが強くて面白い

サイズだって侮れない。チヌの50cmは珍しくないし、近年の大阪湾奥では1mの迫るブリが堤防から釣れたりするほどだから、どこでどんな大物が待ち受けているか分からないのだ。

 

釣り方の種類も豊富

 

これら豊富な魚種に合わせて、いろいろな釣り方で楽しめるのも堤防の魅力だ。ビギナーでも簡単にブルブルという魚の引きを満喫できるサビキ釣り。海中にスーッと消し込まれるウキのアタリが目で見て楽しいウキ釣り。

ノベ竿で真っ向勝負。携行性と汎用性にすぐれた小継万能竿のkattsukeは堤防からの釣りがもっと楽しくなる

磯釣りの人気ターゲットのグレだって堤防から釣れる。小気味よい締め込みが気持ちいい

手元にコツンやギューンといったアタリがダイレクトに伝わる脈釣り。海にめがけて竿先が突っ込んでいくブッ込み釣り。マキエを詰めたカゴ仕掛けで沖の潮目を直撃するカゴ釣り、釣っておいた小アジや小サバを泳がせて青物を狙うノマセ釣り。アオリイカとの駆け引きを楽しいエギングやヤエン釣りなど枚挙にいとまがない。

カゴ釣りに食ってきたのはマダイの幼魚チャリコ。もっと大きいのがほしい!?

ウララシリーズは誰でも同調が簡単!をコンセプトにしたカゴ釣りとフカセ釣りの中間に位置するヒットアイテム

好みの釣りを突きつめるのもよし、新たな釣りに挑戦するもよし。そんな釣り人を応援するカテゴリーとして今年スタートした釣武者のOverRockシリーズ。様々な魅力と可能性を秘めた堤防釣りを存分に楽しんでいただきたい。